2008年10月6日月曜日

BPB




再びブライトンに行くことになり週末の土日に一泊で出かけた。
BRIGHTON PHOTO BIENNILというのが2日から始まり、それを見に行くためだ。
フォトビエンナーレなので、写真メディアに焦点を絞り街のギャラリーやテンポラリーな場所で沢山の展覧会を行っている。ブライトンのビエンナーレだが、その街だけでは留まらず地域一帯の、西はChichester, Portsmouth, Winchester東はLewes, Battle, Bexhillの美術館やギャラリーでの広範囲な展示もあり規模が大きい。以前5月に学校の仕事でブライトンに滞在した時に知り合ったHさんがディレクターをしていて今回Private Viewに誘われた。土曜は西方面に日曜は東方面にと朝から2日間、Coach trip(送迎バスツアー、こっちではバスのことをコーチと言う)があり効率よく郊外の点在する展示を全て見られるように計画されている。美術関係者などいろいろ混じって総勢40名程での2台のバスツアーとなった。あいにく天候が悪くて2日とも殆ど雨や暴風で最悪だった。天気が良ければ最高のバス旅行だったのだが・・・
今回のこのビエンナーレのテーマはMEMORY OF FIRE - THE WAR OF IMAGES AND IMAGES OF WARと題され戦争に関係する写真が中心である。古くは第一次世界大戦やベトナム戦争そして最近のイラク戦争までその内容は幅広い。またドキュメンテーションやジャーナリズム要素がかなり強く、その背景にはキューレターの考えが色濃く出ている。90年代以降の現代美術で展開されている巨大化する写真作品やCGなどで加工された作品に対するアンチテーゼなのだろう。写真が本来の持っている要素から離れていくことへの問いかけが強く感じられる。作品は白黒の写真やアーティストが収集した戦争に関する古い家族アルバム、また犠牲になった人々のショッキングな写真なども多く含まれている。昨今のビィエンナーレが持つお祭り的な要素は感じられず、かなりシリアスでメッセージ的要素が強くまた現実的かつ資料的な要素も感じられる写真ビエンナーレだった。ロンドンから早朝強行参加だったのでかなり疲労した。ちょうどブライトン大学に名芸からの留学生が数人来ているので夕食を一緒に食べた。留学生にもぜひ見てほしいとは思うのだが・・・

日本を離れてだいぶ日数が経った。
今日でまた一つ歳を重ねることになる・・・・今まで沢山の場所に出かけたし、いろんな所でいろんなものを見てきた。当然、美術や芸術などに関わる多くの展覧会や作品も沢山見てきたし学んだ。
でも、またあらためて最近いろいろなことに気がついた・・・

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