2008年12月25日木曜日

Greeting


Merry Christmas and Best Wishes for 2009
from London

2008年12月22日月曜日

K.M.




以前から知っていたが一度も行ったことが無かったので有名なKroller muller museumに出かけた。列車やバスを乗り継いで2時間程かかるので、また少し気合いを入れて早起きして出かけた。このクレラー・ミュラー美術館は広大な自然保護地域の中にあり周囲はDe Hoge Veluwe国立自然公園になっている。そのほぼ中心に美術館が建っていて季節の良い時期であれば無料のレンタル自転車でサイクリングやピクニックを楽しめる所だ。しかし真冬のこの時期なので日照時間も短く、おまけに天気も曇り空なので人影は殆ど無く野外彫刻庭園はかなりひっそりしていた。館名であるヘレーヌ・クレラ―・ミュラー夫人(1869-1939)は同時代を生きたアーティストの作品を数多く集めて20世紀最大のコレクションを築き、この美術館も1939年にベルギー建築家ヘンリー・ファン・デ・ヴェルデによって建設されたものなので、かなり歴史を感じる。美術館のコレクションは近現代美術が中心で特にゴッホの作品を多く収蔵している。またいくつかのテンポラリーエキジビションスペースがあり現代美術の企画展も行われているので古さを感じさせず素晴らしい美術館だ。広大で美しい森林には沢山の野外彫刻作品が設置されていて規模も大きい。日本では箱根彫刻の森美術館や軽井沢のセゾン美術館といった感じだろうか・・・?

2008年12月20日土曜日

AKI




ロンドンで知り合ったアムステルダムに住むアーティストのHさんと交友が深まり、彼女の仕事をしている美術大学を見に行くことになった。ロンドン同様アムステルダムも寒い・・・また一時間の時差があるので更に日が短く感じる。 アムステルダムから早朝2時間ほど列車に乗り、もう殆どドイツとの国境付近の町Hengeloという所にやってきた。ここはオランダなのか何処なのか?といった雰囲気だが、まず今年から開館して間もない新しいアートセンターのakkuH(Aktuele Kunst Hengelo)を見学した。巨大な元テキスタイル工場をまだ現在改装中でギャラリーやワークショップ、アートインレジデンス、ライブラリーなど様々な施設がもうすぐ完成するらしい。やる気満々のディレクターのRさんを紹介してもらい、いろいろと説明してもらって昼食をした。その後は近くのアートカレッジのAKI(ArtEZ academie voor beeldende kunsten Enschede)を見学しに行った。この学校はデザインよりもファインアートが盛んな様子で学生たちの作品も元気で力強く感じた。制作スペースも巨大なガラス張りの吹き抜けで自然光の沢山入る空間にいくつかのコースのアトリエや工房が配置されていてなかなかユニークで魅力的だった。

2008年12月12日金曜日

G.S.




毎日毎日暗くなるのは早いし相変わらず極寒である。でも最近は少し日照時間が戻ってきた気がする。冬至がどうやら過ぎたのか?先週あたりがピークだった気がする?・・・
昨日はロンドン南東にキャンパスのあるゴールドスミス大学を見学に行った。有名なデミアン・ハーストなどターナーショウアーティストも沢山輩出した学校だ。大学院生のA君と卒業生のKさんにいろいろとスタジオや工房を案内してもらった。ちょうどクリスマスホリデー前で大学院生のレビュー展示を行っていて、スタジオは整頓され作品が見やすく展示されていた。院生のスタジオは大きな体育館状(元室内プール)の空間に白い壁でいくつか間仕切りが作られ、そこの各スペースで3、4人が制作していた。なかなか天井も高くて開放感もあり良いスペースだと思った。大学院生は一学年35名程なので結構な人数だ。倍率も10倍程あるらしく世界中から学生が集まってくるらしい。(学費もかなりの金額だが・・・)授業内容はポストモダンや現代美術の理解を中心にしっかりとレクチャーや講義があり、また年に2回ほどチュートリアルがある。そのためきっちり自分の作品について語れなければいけないし、自分の作品についての文章も書かなければならない。そして学生同志の数人のグループに分かれてのディスカッションを行う。時には学生同士でいろいろと作品に対して激しいツッコミがあり議論が白熱するらしい。 このようにして2年間アーティストとしての基盤が作り上げられていくのだろう・・・
作品の内容もバラエティーに富んでいてなかなか面白かったしレベルも高い。また絵画や立体といったジャンルに全く別れていないので個々の学生が自分の作品をかなり自由に制作している。

2008年12月8日月曜日

working



   
12月に入ってもう今年もあとわずか・・・時の経つのは早い。
今月から新たに数人のアーティストとイーストにスタジオをシェアし始めて本格的に制作を開始した。硬質で広い空間だがヒーティングが充実していないので極寒である。毎日がかなり寒い・・・ このエリアは沢山のアーティストのスタジオがありアーティスト人口密度ロンドン№1だろう。古い空きビルを制作しやすいスタジオに改装して使用している。先日もすぐ近くのオープンスタジオのイベントに夜出かけたが、そこでも多くのアーティストたちが制作ていた。まったくアート激戦区ロンドンである。

2008年12月5日金曜日

Art Centre




12月に入りますます日も短くなってきて一日が終わるのが早く感じる・・・
先日からスタジオを一緒にシェアし始めたM君から聞いた画材店のCASSに行ってみた。比較的住んでいる所に近いので歩いてでも行けるので便利だ。丁度この日は学生15パーセント引きだったので店内は多くの若者で賑わっていた。ロンドンには沢山の美術学校があり、またアーティスト人口も多いので画材店も品数が豊富で何でも売っている。最近の円高のおかげで値段がだいぶ安くなった感じがする。CASSはロンドンに数店舗あり丁度オシャレにした島本画材といった感じだろうか。倉庫状のその店舗には自社商品のあるイーストのATLANTIS画材店より小奇麗に商品が並んでいる。
アメリカの立体アーティストの巨匠Richard Serraの新作展示がGagosian Galleryで行われている。巨大な鉄板のミニマルな作品は圧倒的な存在感とそのとてつもない重量で広大なギャラリー空間を埋め尽くしていた。いったいどうやってこのギャラリー空間に設置したのだろうか?想像するだけで怖い・・・その巨大で歪んだ鉄板の間を通り抜けると、まるで自分が小人になったような感覚だ。ロンドンでの久しぶりの新作展示でかなり力の入った物凄い作品だった。その後はChalk Farm にある176というアートセンターで1970年代生まれ中心のSculpture and installationグループショウMATERIAL PRESENCEを見て、次はFinchley RoadにあるCamden arts centerに行ってのアート三昧だった。
http://www.cass-arts.co.uk/
http://www.gagosian.com/exhibitions/britannia-street-2008-10-richard-serra/
http://www.projectspace176.com/